60周年国慶節午前の部
宮崎、福岡、山口と周って帰京。飛行機の窓から
見る景色も面白いけど、新幹線の窓から見える景色も
楽しい。飛行機の方が断然速いのに景色がゆっくり動く。
新幹線車窓の景色は飛ぶように過ぎていく。なんだか
不思議。10年前は60周年の国慶節を北京で過ごすとは
思っていなかったから、今回の体験も不思議と言えば
不思議。
<番組タイトルは
「首都各界慶祝中華人民共和国成立60周年大会」>
では、大変お待たせしました。(待ってない?)
60周年国慶節レポートです。
2009年10月1日。その時が近づいてきた。
建国60周年、10年ぶりの閲兵式が10時から
天安門で行われる。15分前から中国中央テレビでは
特別番組が始まっている。男女のアナウンサーで
進行する番組。女性アナウンサーはかなり声を
張って話している。随分昔のアナウンスチック。
自然とテンションが上がるのか、それとも演出?
そして、10時。
北京の街の空撮から番組はスタート。
あまりの都会ぶりに最初はこれが北京の街と
気づかなかったくらい。
男女のアナウンサーが「中央テレビ局(Zhongyang
dianshitai)」と交互に叫び天安門広場からの生放送
実況中継であることを伝える。
今までとは違った空気が流れる。
天安門広場や中国建国に貢献した人達を讃える
人民英雄記念碑の紹介など前説があって、指導者が
天安門楼閣に登場!国家主席、国会議長、首相と続き
次期主席の声もきかれる2人も登場。
胡錦濤国家主席は人民服。やっぱりね。
その他は濃紺のスーツ。ネクタイはストライプ、水玉、
無地とデザインの違いはあるが全員、赤!
申し合わせがあったのか皆仲良しで偶然同じになったのか。
このことに気づいたのは私だけでなく、後で街の噂にも
なっていた。少年先鋒隊のおじさんバージョンって。
ちなみに少年先鋒隊とは子供たちの中で模範的な
子供だけが入れる共産党の組織。赤いスカーフがもらえる。
逆に言うと、この赤いスカーフは良い子の印。
↓こんな感じ。
60発の礼砲で式典がスタート。もちろん60周年なので
60発。中国はけっこう数字にこだわります。
私がいる建国門外は天安門からもそう遠くない3㎞くらい
東に位置する。テレビの音にこだまするように窓の外からも
礼砲の音が聞こえてくる。臨場感たっぷりでだんだん、
雰囲気が盛り上がってきて、正座して見ないと悪いかな?
なんて気分にさえなる。
続いて国旗掲揚。200人の儀仗兵を従えて先頭を歩く
3人。まさに一糸乱れぬ感じ。この人の両親やじいちゃん、
ばあちゃんは今、どんな気持ちでこのテレビを見ている
のかと想像するだけで、こちらまで胸が熱くなる。
国歌にあわせて国旗が無事にあがってほっとしてしまった。
いよいよ、ある意味、本日のメインイベント閲兵式だ。
すごいなぁと思ったのは、楼閣から下まで胡錦濤国家主席が
下りて来る間、天安門広場は静寂に包まれる。テレビも無音。
ちなみに天安門には国内外の選ばれし観客がなんと20万人
座っている。中継スタッフだって半端な数じゃないと思う。
なのに、この静寂。すごすぎる。胡錦濤国家主席は中国の有名車
紅旗に乗って登場。こんなに緊張した顔の胡錦濤国家主席を
始めて見た。車のナンバーはもちろん2009。
チャンチャララ~~と軽快な人民解放軍行進曲が流れだし、
閲兵式が始まる。閲兵式というものを良く理解していなかった
けど、兵士や戦車などが整列しているところに指導者が車で周って
行くのが閲兵式。その後、指導者の前を兵士などが行進していくのが
軍事パレードのようだ。
胡錦濤国家主席は兵士に向かって「同志(イ門)好!」とあいさつ
する。(イ門=人偏に門で1つの漢字=複数形を表す)
兵士は「首長好!」と応える。これを日本語に訳すのはとても
難しい。おなじみの中国のあいさつ、イ尓好!(ニイハオ)は
イ尓=あなた、好=GOODなので「こんにちは」と訳される。
「あなた」のところにあいさつする相手を入れるので、
具体的に先生にあいさつする時は、老師好!(老師は先生の意味)
あなたの複数形、あなたたちならイ尓イ門好!(ニイメンハオ)
つまり、今回の「同志(イ門)好!」「首長好!」も解りやすく
訳せば「こんにちは」なんだけど、この張り詰めた空気と
「こんにちは」はどうもしっくりこない。
そもそも建国当時、中国ではお互いを同志!なんて呼び合って
いたようだが、今やこの言葉は死語に近い。逆に新鮮だった。
また、返す言葉の首長も意味深い。主席好!ではないところを
みると、胡錦濤さんは国家主席として閲兵しているのではなく
軍事委員会のトップとして閲兵していると言うことがわかる。
兵士から見たら自分たちのボスなので、首長好!と挨拶している
んだと思う。
この他に「同志(イ門)辛苦了!」「為人民服務!」というあいさつも
あった。あえて直訳すれば「同志諸君、お疲れ様!」「人民の為に服務
(サービス)します。」なんだけれど、これは「ご苦労!」「人民の為に!」
と言った日本語が場の雰囲気には合っている様に思った。
引き続き緊張の面持ちの胡錦濤国家主席は、いつもより少し低めの
声であいさつを続ける。閲兵を受ける兵士達の前をゆっくり進んで
行くんだけれど、その動きにあわせて兵士達の顔も右から左へと
動く。背筋の伸びた姿勢だけでなく、この首を回すスピードも全員
ぴたりと合っている。「ロボットのようだ」とは思わなかった。
コンピューター制御でこれほど揃うとは思えない。完璧すぎる!
中国人民解放軍の陸、海、空三軍と第二砲兵部隊、人民武装警察隊、
民兵と予備役隊からなる44の編隊の閲兵を終え天安門楼閣に戻ると
休むヒマも無く、国家主席としての演説が始まる。
手元には原稿があるようだ。読めない漢字は・・・って言うか、全部
漢字だよね。途中、風で原稿がバラッとしたように見えたけど
動じる様子はない。きっと、何回も練習してあるから、読み違え
どころか、言いよどみも無い。毛沢東、鄧小平、江沢民の3先輩を
讃え、60年間いかに頑張ったかが話された。頑張りすぎて、
今や世界中から脅威に思われていることも充分承知と見えて、
演説の中では平和的統一、平和外交、平和的発展と「平和」と言う単語が
度々使われた。最後は、中華人民共和国万歳!中国共産党万歳!
中国人民万歳!で締めくくられた。
街の噂では、共産党万歳!のところの拍手が一番小さかったと
評されていた。
そして、今度は天安門楼閣の指導者の前を兵士と装備部隊が通過
していく軍事パレードが開始される。陸・海・空三軍からなる
議仗隊をトップに行進が続く。演奏は人民解放軍楽隊。
1000人編成だって!
四角く編隊を組み、身長の揃った若者が歩く姿は箱が移動している
ようにも見える。隊によって足を上げる高さ、角度、腕の振り方
等などが違うので、見ていて飽きない。テレビの音声や字幕を
頼りに判断すると、軍事大学の学生など若者の隊ほど足が高く
上がっているように思う・・・のは、気のせいか。
まぁ、今回の軍事パレード参加者は皆、80年~90年代生まれ
と言うから、全員若者と言えば若者だけど。
女性部隊の行進になったら、テレビ画面に胡錦濤主席の
うれしそうな顔が映し出された。この後2つくらいの
部隊を挟んで、最後は女性民兵部隊が登場!赤い衣装に
白の帽子にブーツ。私好みの制服だ。手に銃を持って
いなければデパートガールとしても充分やっていける。
身長だけでなく足の太さも揃っているように見える。
身長選考で残ったのに、足が太いからって外された人が
いたら、ショックだよね。
またもや楼閣の胡錦濤主席が映し出される。隣の江沢民に
話しかけて、2人ともうれしそう。他の部隊が行進している
時の表情はあまり映し出されていないのに。これは、街の
噂で中央テレビ局がわざとにやけた所を映したとも言われて
いるけれど、真偽の程はわからない。
ちなみに民兵と言うのは、普段は学生や公務員、OLで
有事の際に駆けつける人たちらしい。制服が素敵なので
キャッツ・アイやキューティ・ハニーを思い出してしまった。
ちなみに写真は全て中央テレビ局の番組から。
兵士の行進に続いて、お待ちかね(?)装備部隊の登場です。
スゴイのはこれからなんだけど、今日はこの辺で! 続く。
見る景色も面白いけど、新幹線の窓から見える景色も
楽しい。飛行機の方が断然速いのに景色がゆっくり動く。
新幹線車窓の景色は飛ぶように過ぎていく。なんだか
不思議。10年前は60周年の国慶節を北京で過ごすとは
思っていなかったから、今回の体験も不思議と言えば
不思議。
<番組タイトルは
「首都各界慶祝中華人民共和国成立60周年大会」>
では、大変お待たせしました。(待ってない?)
60周年国慶節レポートです。
2009年10月1日。その時が近づいてきた。
建国60周年、10年ぶりの閲兵式が10時から
天安門で行われる。15分前から中国中央テレビでは
特別番組が始まっている。男女のアナウンサーで
進行する番組。女性アナウンサーはかなり声を
張って話している。随分昔のアナウンスチック。
自然とテンションが上がるのか、それとも演出?
そして、10時。
北京の街の空撮から番組はスタート。
あまりの都会ぶりに最初はこれが北京の街と
気づかなかったくらい。
男女のアナウンサーが「中央テレビ局(Zhongyang
dianshitai)」と交互に叫び天安門広場からの生放送
実況中継であることを伝える。
今までとは違った空気が流れる。
天安門広場や中国建国に貢献した人達を讃える
人民英雄記念碑の紹介など前説があって、指導者が
天安門楼閣に登場!国家主席、国会議長、首相と続き
次期主席の声もきかれる2人も登場。
胡錦濤国家主席は人民服。やっぱりね。
その他は濃紺のスーツ。ネクタイはストライプ、水玉、
無地とデザインの違いはあるが全員、赤!
申し合わせがあったのか皆仲良しで偶然同じになったのか。
このことに気づいたのは私だけでなく、後で街の噂にも
なっていた。少年先鋒隊のおじさんバージョンって。
ちなみに少年先鋒隊とは子供たちの中で模範的な
子供だけが入れる共産党の組織。赤いスカーフがもらえる。
逆に言うと、この赤いスカーフは良い子の印。
↓こんな感じ。
60発の礼砲で式典がスタート。もちろん60周年なので
60発。中国はけっこう数字にこだわります。
私がいる建国門外は天安門からもそう遠くない3㎞くらい
東に位置する。テレビの音にこだまするように窓の外からも
礼砲の音が聞こえてくる。臨場感たっぷりでだんだん、
雰囲気が盛り上がってきて、正座して見ないと悪いかな?
なんて気分にさえなる。
続いて国旗掲揚。200人の儀仗兵を従えて先頭を歩く
3人。まさに一糸乱れぬ感じ。この人の両親やじいちゃん、
ばあちゃんは今、どんな気持ちでこのテレビを見ている
のかと想像するだけで、こちらまで胸が熱くなる。
国歌にあわせて国旗が無事にあがってほっとしてしまった。
いよいよ、ある意味、本日のメインイベント閲兵式だ。
すごいなぁと思ったのは、楼閣から下まで胡錦濤国家主席が
下りて来る間、天安門広場は静寂に包まれる。テレビも無音。
ちなみに天安門には国内外の選ばれし観客がなんと20万人
座っている。中継スタッフだって半端な数じゃないと思う。
なのに、この静寂。すごすぎる。胡錦濤国家主席は中国の有名車
紅旗に乗って登場。こんなに緊張した顔の胡錦濤国家主席を
始めて見た。車のナンバーはもちろん2009。
チャンチャララ~~と軽快な人民解放軍行進曲が流れだし、
閲兵式が始まる。閲兵式というものを良く理解していなかった
けど、兵士や戦車などが整列しているところに指導者が車で周って
行くのが閲兵式。その後、指導者の前を兵士などが行進していくのが
軍事パレードのようだ。
胡錦濤国家主席は兵士に向かって「同志(イ門)好!」とあいさつ
する。(イ門=人偏に門で1つの漢字=複数形を表す)
兵士は「首長好!」と応える。これを日本語に訳すのはとても
難しい。おなじみの中国のあいさつ、イ尓好!(ニイハオ)は
イ尓=あなた、好=GOODなので「こんにちは」と訳される。
「あなた」のところにあいさつする相手を入れるので、
具体的に先生にあいさつする時は、老師好!(老師は先生の意味)
あなたの複数形、あなたたちならイ尓イ門好!(ニイメンハオ)
つまり、今回の「同志(イ門)好!」「首長好!」も解りやすく
訳せば「こんにちは」なんだけど、この張り詰めた空気と
「こんにちは」はどうもしっくりこない。
そもそも建国当時、中国ではお互いを同志!なんて呼び合って
いたようだが、今やこの言葉は死語に近い。逆に新鮮だった。
また、返す言葉の首長も意味深い。主席好!ではないところを
みると、胡錦濤さんは国家主席として閲兵しているのではなく
軍事委員会のトップとして閲兵していると言うことがわかる。
兵士から見たら自分たちのボスなので、首長好!と挨拶している
んだと思う。
この他に「同志(イ門)辛苦了!」「為人民服務!」というあいさつも
あった。あえて直訳すれば「同志諸君、お疲れ様!」「人民の為に服務
(サービス)します。」なんだけれど、これは「ご苦労!」「人民の為に!」
と言った日本語が場の雰囲気には合っている様に思った。
引き続き緊張の面持ちの胡錦濤国家主席は、いつもより少し低めの
声であいさつを続ける。閲兵を受ける兵士達の前をゆっくり進んで
行くんだけれど、その動きにあわせて兵士達の顔も右から左へと
動く。背筋の伸びた姿勢だけでなく、この首を回すスピードも全員
ぴたりと合っている。「ロボットのようだ」とは思わなかった。
コンピューター制御でこれほど揃うとは思えない。完璧すぎる!
中国人民解放軍の陸、海、空三軍と第二砲兵部隊、人民武装警察隊、
民兵と予備役隊からなる44の編隊の閲兵を終え天安門楼閣に戻ると
休むヒマも無く、国家主席としての演説が始まる。
手元には原稿があるようだ。読めない漢字は・・・って言うか、全部
漢字だよね。途中、風で原稿がバラッとしたように見えたけど
動じる様子はない。きっと、何回も練習してあるから、読み違え
どころか、言いよどみも無い。毛沢東、鄧小平、江沢民の3先輩を
讃え、60年間いかに頑張ったかが話された。頑張りすぎて、
今や世界中から脅威に思われていることも充分承知と見えて、
演説の中では平和的統一、平和外交、平和的発展と「平和」と言う単語が
度々使われた。最後は、中華人民共和国万歳!中国共産党万歳!
中国人民万歳!で締めくくられた。
街の噂では、共産党万歳!のところの拍手が一番小さかったと
評されていた。
そして、今度は天安門楼閣の指導者の前を兵士と装備部隊が通過
していく軍事パレードが開始される。陸・海・空三軍からなる
議仗隊をトップに行進が続く。演奏は人民解放軍楽隊。
1000人編成だって!
四角く編隊を組み、身長の揃った若者が歩く姿は箱が移動している
ようにも見える。隊によって足を上げる高さ、角度、腕の振り方
等などが違うので、見ていて飽きない。テレビの音声や字幕を
頼りに判断すると、軍事大学の学生など若者の隊ほど足が高く
上がっているように思う・・・のは、気のせいか。
まぁ、今回の軍事パレード参加者は皆、80年~90年代生まれ
と言うから、全員若者と言えば若者だけど。
女性部隊の行進になったら、テレビ画面に胡錦濤主席の
うれしそうな顔が映し出された。この後2つくらいの
部隊を挟んで、最後は女性民兵部隊が登場!赤い衣装に
白の帽子にブーツ。私好みの制服だ。手に銃を持って
いなければデパートガールとしても充分やっていける。
身長だけでなく足の太さも揃っているように見える。
身長選考で残ったのに、足が太いからって外された人が
いたら、ショックだよね。
またもや楼閣の胡錦濤主席が映し出される。隣の江沢民に
話しかけて、2人ともうれしそう。他の部隊が行進している
時の表情はあまり映し出されていないのに。これは、街の
噂で中央テレビ局がわざとにやけた所を映したとも言われて
いるけれど、真偽の程はわからない。
ちなみに民兵と言うのは、普段は学生や公務員、OLで
有事の際に駆けつける人たちらしい。制服が素敵なので
キャッツ・アイやキューティ・ハニーを思い出してしまった。
ちなみに写真は全て中央テレビ局の番組から。
兵士の行進に続いて、お待ちかね(?)装備部隊の登場です。
スゴイのはこれからなんだけど、今日はこの辺で! 続く。
この記事へのコメント