アナウンサー高橋恵子的様子

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help リーダーに追加 RSS 悲しい現実

<<   作成日時 : 2008/09/01 15:26   >>

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8月30日(土) 五輪観戦も授業もない、ギャラも
もらった。今日からは、買い物三昧!いぇーい!
となるはずだったが、私の目の前に立ちはだかった
のは、悲しい現実。

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昨日までいた語言大学の宿舎から街の中心の建国門
にある杉山夫妻の家に移動してきた。昨日の分の
ブログを書き終え、荷造りを始めて愕然とした。

「こんなに、荷物があるんだぁ・・・」
来る時は、確かに大荷物だった。でも半分近くは
お土産だから、中国でみんなに渡せば荷物は減る
ハズ。最後の3、4日は建国門で過ごす。建国門
付近の方が買い物も便利だし、大学の宿舎にいる時は
あまり、買い物するのをやめようと思っていて、
実際、買っていなかったハズなのに。
五輪会場で記念になるようなものを、ちょびっと買った
だけのつもりでいたけれど、まぁ、11ヵ所も行けば、
それなりの量になるよね。

荷造りをしてみたら、来た時よりも大きな袋2つ分
増えている。しかも、重くて1度には持てない!
2回に分けて、1階フロントまで、移動。
タクシーを捕まえて、運転手さんに宿舎の1階まできてもらい、
荷物を運んでもらう。なんとか、タクシーに乗ったのはいいけど、
留学生活の余韻や感傷に浸る閑もなく、車内の私の心は沈む。

半分くらいは宅配便なりで送るにしても、もう、あんまり
買えないんだ・・・。(送料はけっこう高い)

でも、直ぐに考えを立て直す。そうだ、買わないで見るだけなら
いいんだよ。無駄なものを買わず、厳選して買うようにしよう。
まだ、少しだけなら大丈夫。かな?

そこで、今日の私はウィンドショッピング並びに市場調査に
出かけることにした。

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地下鉄に乗ったら駅のホームで車椅子の介助の練習を
しているところに遭遇。改めてパラリンピックが近づいている
ことを実感する。

乗換駅では、また違った光景に気がついた。
新しい路線のホームが上り下りで段違いになっているのだ。
普通1本のホームは平らだと思うんだけれど、東行きが一段低く
西行きが高くなっている。その間は、こんな感じで中国の昔の
建造物の特徴のある手すりの付いた階段になっている。

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この方が建築に手間やコストがかかると思うんだけれど、
何かメリットがあるのかな?こういう階段を外国人に
見てもらいたかったのかな?東と西から造ってきて
合流したら高さが合わなかったのかな?
どんな理由にせよ、それなりにまとめるのが中国。
適応能力に長けている。

地下鉄とタクシーでやってきたのは「金源購物センター」
いわゆる何でもある郊外型の大型ショッピングモールだ。
北京の北西にある。わざわざここに来たのは、語言大学の
先生が、学校からそう遠くない所に、おそらく東洋一の
ショッピングセンターがある。日用品から家具、衣料品から
レストラン、高級品から買い易いものまで、何でも揃っている。
子供が遊べるスペースもある。とにかく、帰国前に一度
行った方がいいと、最後の授業の時に言っていた。

もう、買い物する余裕はないのだけれど、私の性格からして
そうまで言われちゃ、行かずにはいられない。
比較的新しい地下鉄10号線の終点「巴溝」で下車。
地上に出ると周りは何もない。このところ北京の開発振りに
驚かされてばかりだったので、こんな所が残っていたんだと、
ほっとする。と同時に、2、3年後はマンションが立ち並んで
いるのかな?なんて、思ったりもする。

思えば、13号線と言う北京の北東から北西を逆Uの字
に結ぶ地下鉄(途中から地上を走る)13号線ができた時、
早速乗ってみた。5、6年前だったと思う。
当時、車窓から見える景色は、畑や広い空き地ばかりで、
乗客も少なく、靴も泥で汚れていた。家から駅までの
道が舗装されていないことが容易に想像できた。
その13号線も今や林立するマンション群の間を走る
重要な通勤路線へと変わり、乗客の様子も一変している。

「巴溝」駅からタクシーで程なく「金源購物センター」へ。
ここだよ。と言われて、なるほど大きい!と言うか外観は
長〜い!と言う印象。建物の幅は、まぁ、日本のデパートと
変わらないけど、正面からずーっと向こうまで繋がっている。
大袈裟でなくシッポは遠すぎて見えない。遠近法の勉強で
絵を描いた時、手前から中央の点に向かって建物を細くして
いったけれど、あんな感じ。配色もスゴイ!低層階がオレンジ、
その上が緑、さらに上が紫、そして黄色、水色の帯が巻かれた
ように彩色されている。日本では有り得ない配色だ。日本では
出会えないもの触れられること。中国での醍醐味だと思う。

中に入ってみて、幾つかのことが判った。
細長い建物は、前の1/4くらいが燕沙と呼ばれる高級デパート。
続いて、いわゆる「金源」が全体の半分くらいで庶民が買い物し易い
価格帯。と言っても、ディスカウントショップほど安いわけではない。
そして、貴友デパート(ちょっと高級、でも日本のスパー並)、居然之家
と言うインテリア館と4部構成のものが繋がっている。

土曜日と言うこともあってか、家族連れで賑わっている。
アイスクリーム屋さんがあったり、何故か卓球台が置かれていたり
おもちゃ売り場ではラジコンを走らせる野山の模型のようなものも
あった。もちろん、ゲームコーナーも。入り口は、太鼓の達人、
その奥がプリクラ。日本のゲームセンターと様子は変わらない。

94年頃、北京の街に初めてゲームセンターができたと言うことで
取材に行ったことがある。日本からのゲーム機がずらりと並ぶ店内で、
ゲームに興じているお客は2、3人。それを10人単位で人が
取り囲み見学していた。ゲームは、やるものでなく見るもの
だった時代。お店側も考えて、次に行ったら入場料を取っていた。
確か、入場料を払うとゲームができるコインを数枚もらえて、
入ったら必ずゲームをやるという構図が出来上がっていた。
そんなことも、今は昔。

ゲームセンターの他にも買い物以外にお客さんがお金を落として
いく場所がたくさんあって、経営者からみれば、ここは正に
お金の源、「金源」。

スポーツ用品が充実していたのも印象に残った。
アディダス、ナイキ、ミズノ、ピューマ、リーボック、ニューバランス、
コンバース、スピード、そして、最終聖火ランナーを務めた李寧の
リーニンブランド等等。
それぞれの売り場が広く、品揃えも豊富、これ以外のブランドも
何件もあった。価格は、日本で買うより安い感じ。
各店内は、他に較べて特別に賑わっている訳ではないけれど、
「スポーツ」と言うものへの市民の興味の高まりを感じた。
五輪開催はいろんなものをもたらすけれど
これも、五輪効果のひとつかな。

ちょっと、お腹が空いてきたので「味千ラーメン」を探す。
これも、最後の授業の時、クラスで話題になった。
北京で何が一番おいしかったか?韓国人の泰希がすかさず答えた。
「味千ラーメン」。日本のラーメン屋がこちらでチェーン展開を
している。あちこちに看板を見かけるが私は、入った事がない。
だって、中国まで来てわざわざ日本のラーメンを食べるなんて。

先生も「味千ラーメン」は、最高だ!と私に同意を求める。
食べたことが無いというと、またもや「帰国までに一度は、食べて
おいた方がいい」と力説。そこまで、言うんならと試してみることに。

案内係りに「味千ラーメン」は、あるか?と聞くと、4階に有ると
答える。4階を端から端まで歩き回ったところ「千味ラーメン」を
発見。んっ?何かヘン。千味ラーメン、味千ラーメン・・・。
聞き間違えたかな?確かキャラクターも女の子だと思っていたけど、
ここは男の子。ここかなぁ?確証が持てず、一先ずパス。
金源の他のエリアもざっと見て、他のショッピングエリアに
移動することにする。1階正面入り口まで来たら、冒頭の
写真のポスターを発見。五輪種目に取り組む兵馬俑たち。
なかなかユニークだ。ハードル、バスケ、体操など中国の
有望種目がパロディされている。

タクシーを拾おうと外に出ると、金源の別館が。
それほど大きくないが、1フロアーはお茶屋街。
閑散としていて、活気ももない。置かれている商品にも
魅力を感じないので、さっと通り過ぎる。
別のフロアーは、半分が花卉市場。切花や植木、観葉植物
などが並んでいる。鉢が中国チックで素敵なんだけど
持ち帰りも出来ないし、遠くからちらっと見るだけ。

残り半分が「ゴルフ用品売り場」10件以上はあっただろうか。
クラブ、バッグ、靴、ボールなどが中心でなかなかの
品揃え。中国でもゴルフをやる人が増えてきたと言うことか。
日本と決定的に違うのは、ウェアやクラブなど女性用を
取り扱う店が極端に少ないこと。昔の日本のように
ゴルフはまだ、男性のスポーツなのかな。

タクシーで移動してきたのは、中関村。
私が住んでいた頃は、ほんとうに村で、何もなかった印象。
そこがこのところ、中国のシリコンバレーか秋葉原か、はたまた
近未来都市か?と形容されている。いったい、どんな風に
なっているのか、自分の目で確かめなくっちゃ。

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タクシーを降りて、すぐ目に留まったのはパラリンピックの
マスコットが映る広告塔。
そして、モダンと言うか個性的な高層ビルが何棟も目に入る。
ショッピングセンタービルあり、オフィスビルあり、日本の
家電量販店のような建物有り。ビルごとパソコン、IT関連、
AV(オーディオ、ビジュアルだよ)だけが入っているビルも
ある。

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マッチ箱のような形のビルはひとつも無い。外壁が特殊ガラス
張りのビルがほとんどなので、近未来都市のような印象を
与えるかもしれないけれど、街角には緑も多い。
これが、近未来なら大歓迎。

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ビルとビルの間には、ちょっとした公園のようなスペースもある。
「北京に行く」といった時、何人かの人に「大変だね」的に声をかけられた。
「大変だね」には、空気が汚いのに。食べ物は大丈夫?開発が進んだ砂漠の
ような都会に。と言うようなニュアンスを感じることもあった。

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来てみたら想像以上に街中に緑が多いことを実感した。五輪開催が
決まった時、北京市はIOCと市の緑化率を増やすと約束し、それは
実現したなんてニュースを読んで、ホント?なんて思っていた
けれど、ホントっぽい。

味千ラーメン発見!初めて店内に入り、メニューをもらう。
ラーメンもたくさん種類があるし、居酒屋ちっくなつまみもある。
ラーメン屋というより、気軽な日本食屋と言った感じかな。
壁にお相撲さんの錦絵が描かれた店内には、若い人の姿が目立つ。
看板メニュー、味千ラーメンを注文。

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日本でも九州の店と言うことで、トンコツスープのラーメン。
18元(300円弱)は、普通の麺類よりはちょっと高め。マックで
食事するのとどっこいどっこい。
従業員は日本のお店のように黒のTシャツ、Gパン、前掛けも黒。
頭のバンダナと前掛けの紐だけが赤。このユニフォームが
「マックや地元の食堂とは違うのよ」と暗に語っているようだ。

やっぱり、味千ラーメンで千味ラーメンじゃなかったんだ。
よかった。うっかり騙されなくて。味千ラーメンって尋ねたのに
千味ラーメンを教えてくれた案内係りの人。人気店を真似するに
しても、味千を千味に変える経営者。どっちも、中国らしくて
よろしい!このくらいの事を理解していないようでは、中国は
楽しめない。

幾つか立ち並ぶショッピングセンタービルは、渋谷と言うより
銀座っぽいかな。それほど廉価とは思えないけど、若者が多い。
ショッピングセンター内に映画館を併設しているところも
ある。気がついたんだけど、もう、北京の繁華街を日本の
銀座や浅草、渋谷、秋葉原と言った既存の繁華街に例えても
しっくりこない。混沌としていたり、日本では見られない
組み合わせがあったりして、北京スタイルを確立し始めて
いるようだ。

よく歩いたせいかちょっと眠たい。7時半から取材があるので
一度帰ると中途半端になってしまう。
そこで、マッサージに行くことにする。全身マッサージなら
1時間くらい。休憩をとるには、丁度いい。
割と名前の知られたマッサージ店の中関村支店を見つけて
入ってみる。中国情緒溢れる建国門店と違って、なんだか
ヨーロッパ調の椅子などが置かれている。フロントの様子などは
昔、純喫茶、名曲喫茶と呼ばれた喫茶店の雰囲気を偲ばせる。

マッサージをしてくれたのは、広東省から出てきたばかりと言う
26歳の女性。胸の名札には「幸福員」ナンバーは605番。
次回は、番号で指名してくれとのこと。名前を伝えるのは
禁止されているようだ。

彼女は私に「うらやまし〜い」を連発していた。
47歳には見えないこと、自分の広東語なまりより標準語の
発音がきれいなこと。あたりは、セールストークとして
五輪の試合を現場で見たこと。中国中の色々なところに
行っていること。など。

五輪は、北京市内で確かに盛り上がった。
私の中国人の友達は、超金持ちはいないがインテリから金持ち、
一般庶民までいろいろいる。
一般庶民にとっては五輪を現場で見るなんて、想像だに
しないようなことのように感じた。だからと言って卑屈に
なっている所はまったくない。彼らにとって、五輪への
参加は列を作ってバスに乗ることであり、街角ボランティア
として、旗を振ることだったり、五輪のテーマソングの
替え歌を口ずさむことだったりする。競技はテレビで観るもの
だけど、それなりに楽しんでいるのだ。
日本より価値観がずっと多様化しているように思う。

人を羨ましく思うことはあっても、嫉妬は無縁だ。
マッサージをしてくれた彼女は、「北京に来て何ヶ月か
経つけれど故宮も万里の長城も行ったことは無い。
時間と金銭的な理由で。」と明るい声で言った。

「あなたは、外国人のなのに北京だけじゃなくて色々
行っている。羨ましい。」で、この後に「じゃぁ、私が
広東語を教えてあげるわ。」と続くあたりが中国人。
なんだか判らないけれど、あくまで前向き。

60分間はマッサージと言うより、広東語講座のようだった。
でも彼女の手から一生懸命さと私へ対する優しい気持ちが
伝わって来て、体が軽くなったように感じた。
名残惜しそうに彼女は、ビルの外、私がタクシーを捕まえるまで
側にいてくれて、ずっとニコニコしていた。

笑顔は人を元気にしてくれる。
7時15分に待ち合わせた平さんも笑顔の印象しかない、
放送局の大先輩だ。この後は、平さんが参加している
「拍打健身」と言う健康体操を毎日夜7時半からやっている
と聞いて、面白そうなので取材を兼ねて体験してみる。

「拍打健身」と言うのは、道具も音楽も無く、リーダの掛け声に
あわせて手を叩いたり、ツボを叩いたりするだけの健康法。
マンションと通りの間に有るちょっとした緑地に50人を
越える人がリーダーを中心に半円状に取り巻いている。
活力みなぎり、思考力アップ。叩けば愉快な健康法。
みたいな中国語に節をつけて最初は左右を指先同士を
次に拍手をしながら、続いて腕、足、胸、腹、腰と言った
ツボを叩いて行く。

録音を終えて、体操に合流して手を叩いていたら、平さんに
「もっと強く!」と声をかけられ、真剣に取り組むことに。
やってみたら、けっこうハード。
始めは「手を叩くだけでしょう」とか「50分もやるの?」と
なめていたけれど、どうしてどうして。
手がだんだん熱くなってきて、うっすら汗までかく。
ツボを叩く時は、少し膝を曲げながらリズムを取っていく。
けっこう、いい運動だ。50人以上の人の手を打つ音と、
題目が土曜の夜の通りに響く。暴走族の爆音が響く土曜の
夜よりは、ずっと健全だ。気分爽快!

中国では庶民が朝や夜、公園やちょっとした広場に集まって
色々な健康法を実施している。太極拳や気功のような
伝統的なものもあれば、この「拍打健身」のような民間から
発生した様な健康法もある。参加者は真剣な表情であり
楽しんでいる様子も充分伝わる。年配者がいきいきとしている。
うらやましい。日本でも、地域のコミュニティがこんな
風になったらいいな。私に何か出来るかな?

自分の荷物が多すぎて、がっかりしていたのが、ずいぶん
昔のことのように感じるほど、買い物よりももっと楽しく
盛りだくさんの一日でした。

「拍打健身」はCOAST−FM(エフエムぬまづ)で放送する予定。

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